ダビドサナエ
Davidius nanus
トンボ目 サナエトンボ科 ダビドサナエ属
愛知県、岐阜県、三重県、(東海地方以外では滋賀県)で確認しました。
幼虫は河川上流域から中流域の石の下などによく生息しており、オナガサナエと共に採集されることが多いです。
幼虫の腹部は半円を描いたような形をしています。そのためスラっとしたヤマサナエ、キイロサナエ、オグマサナエなどとは容易に区別が可能です。
幼虫の羽は先が丸く、少し開き気味についています。これはミヤマサナエ、ホンサナエなどとの区別の際に参考にできます。
ヒメクロサナエ、オジロサナエとの区別は触覚の形です。ダビドサナエはヘラ状、ヒメクロサナエはしゃもじ状、オジロサナエはスコップ(三角)状です。
問題はクロサナエ幼虫との区別です。二種の外見上の区別点はほとんど無く、唯一判別が可能なのはオスの肛門を見ることです。ダビドダナエの肛上片は両端にいぼ状突起があるだけに対し、クロサナエの肛上片には大きく張り出した突起があります。
ダビドサナエ♂幼虫 肛上片(同定ポイント)
左:クロサナエ 右:ダビドサナエ
幼虫での区別は難しい。♂肛上片の他に、
体色のコントラストや眼球の色なども参考にできる。
ダビドサナエ羽化殻(2009年5月 愛知県)
戻る
TOPへ戻る