ミヤマサナエ
Anisogomphus maacki



サナエトンボ科 ミヤマサナエ属

愛知県、岐阜県で確認しました。幼虫は丘陵地やそれに隣接する平野部の河川中流域を中心に生息しています。愛知県の場合ミヤマサナエの方がホンサナエより上流側に生息しています。
ミヤマサナエの幼虫は、ホンサナエ属のホンサナエ幼虫と恐ろしく似ていて、終令幼虫でなければ写真で区別するのは難しいです。ミヤマサナエには腹部第8節に背棘が無いことでホンサナエと区別できるとされていますが、ホンサナエにも背棘が無い個体がいるので確実ではありません。
本種の方がやや色濃いほか腹部の横幅が広く、丸い感じを受けるなど、幼虫の区別には第一印象が重要になってきます(写真の個体は典型の形ではないので注意)。同所で二種が獲れる場合がありますが、そのような場合、ホンサナエの方がやや大型になり、かつやや厚く泥を被っている場合が多いです。
参考程度に二種の形態的な特徴を下にまとめました。

<形態的特徴(終令幼虫)>
・腹部第8節の背棘が無い→ミヤマサナエorホンサナエ(一部個体)、 ある→ホンサナエ
・腹部のカーブが丸っこい→ミヤマサナエ、 カーブが鋭くややスレンダー→ホンサナエ
・♂肛上片に非常に小さい突起がある→ミヤマサナエ、 ない→ホンサナエ


 
左;ミヤマサナエ 右;ホンサナエ



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