魚採りしませんか?

魚採りしませんか?



今日の魚達を取り巻く環境は日に日に著しく悪化しています。その理由はさまざまですが、 一つとして挙げられるのが人の自然離れと言いましょうか、多くの人が最新の科学技術で都会生活に慣れて しまい自然に対して全く関心が無くなってしまっている事です。特に今の子供は(人のことは言えませんが・・(^^;)) ゲームばかりしていて自然と触れ合う機会が少ないです。子供というのは結構色々な遊びに適応(?)できるので 子供のうちに自然で遊び、大切さを学んでほしいのです。関心が無いと言うのは別に子供だけのことではありません。 実際にフィールドに出て採集をしていると話し掛けてくるのは主にお年寄りばかりで他の年代の人達は診て見ぬふり。 ということが多いです。そこで、皆さんに関心をもっていただけるものの一つとして、そう!魚採りです!! 魚採りは簡単で楽しく、かつ自然と触れ合うことができます。魚採りを通して自然が破壊される様などを見て、 魚達の厳しい現状を知ることも出来るでしょう。そこで僕は一人でも多くの方にここを見ていただきたいのです。 しかし、取り違えてはいけないことがあります。 それは魚を放流する事です。放流と言う行為は、一時的には魚は増えますが、違う水系の魚を持ち込むことによって そこに在来していた魚と交雑し遺伝的に汚染されてしまうおそれがあります。また、もとはいない魚を放流する事によって その水域の生態系までもが崩されてしまいます。前者の例として、日本各地のコイ、濃尾平野のイチモンジタナゴ(琵琶湖産) 後者の例でビワヒガイ、モツゴなどが挙げられます。こういうものを無くす為にも放流は慎むべきでしょう。 この問題をひとつ、肝に銘じておいてください。 少し話がそれましたが・・・魚採りは楽しいですよ!(爆

それと、言わなくともお分かりとは存じますが、くれぐれもマナーを守ってください。 それでは以下のやり方を参考にして、皆さんもご自身なりに楽しんでください!

注意!採集方法、漁具などは県により条例で禁止されている事があります。 事前に電話などで調べておきましょう。 また、以下の方法で魚採りをされた時の一切のトラブルにおいては責任をとりかねます。



採集道具、採集方法


たも網

たも網です。たいていの釣具屋で売っています。値段は500〜1200円。1000円前後で売っている鉄のプロテクトが ついている物が壊れにくいです。しかしそれでも川底などの護岸面を何度かガリガリ掬ったりすると鉄の部分が 壊れてきてしまいますので、最近発売されている合成樹皮でプロテクトしてあるのが個人的にはオススメです。 なるべく伸縮可能なものを選びましょう。この頃は100円均一でもたも網が売られていますが見てのとおり貧弱で すぐ壊れてしまいます。その日一日で使い切るという気持ちでなら使ってもよいですが、現地で壊れてしまう事も ありますのであまりお勧めできません。川にある障害物や岸辺の草の下流側に網を置き、足で魚を網へ追い込みます。 なにかと便利ですので、魚採りには必須です。

樹皮で補強してある物。傷みにくく丈夫です。

下の写真は、たも網を使ったボサ蹴りと言われている採集法です。ガサガサという言葉がよく使われているようですがそれは誤りで、ボサ蹴りというのが正しいです。ボサ蹴りでは障害物に隠れている魚を捕ることができます。しかしやり過ぎると魚の隠れ家や産卵床である植物などが荒れてしまい、現地の水棲生物にダメージを与えてしまいますので片側の岸だけにするなどなるべく控えてください。





お魚キラー
いわゆる魚を採る仕掛けです。300円〜800円程度で売られています。籠網とも言います。 籠網の場合、次に紹介するセルビンとは違って折りたたみが可能で、小さいカバンなどでも持ち運びが容易です。 中に匂いのあるエサをいれて魚を誘い入れます。主にコイ科の魚がターゲットです。 おもりを入れて池などに沈め、30分〜1時間くらいで引き上げます。魚が多い場所では1度に数十匹入る事もあり、 かなり効果的です。エサはさなぎ粉とつなぎ粉を練ったもの がよいです。面倒であればさなぎ粉のみを入れても結構です。もしかしたらさなぎ粉だけの方がバラけるため匂いが 広い範囲に広がり効果的かもしれませんがね。
沈める時は仕掛けが斜めにならないように注意が必要です。斜めだと本来入るはずの魚が入れませんので全く効果がありません。
この漁具は一度に沢山の魚を採る事が出来ます。しかし、採れれば採れるだけ乱獲に繋がる可能性が高くなります。 これを使って魚を採り、持ち帰る事は(条例に反さない限り)自由ですが、くれぐれも乱獲にならないように注意してください。 ましてやこの漁具で採れた魚のすべてを持ち帰ることは絶対にやめてください。

居る所ではこれ位は入ります


セルビン
↑で説明したお魚キラーとほとんど同じ効果が認められます。使い方も同じでよいでしょう。 ↑と違う所は、ガラスなどで出来ていることですが、 最近では(ほとんど?)プラスチック製です。これは↑よりも多少流れのある場所でも効果的です。しかし 持ち運びにもスペースを要し、魚を取り出すのが少々面倒ですので僕はほとんど使用していません。


竿
僕はあまり竿を使用する機会は少ないので詳しくお話しすることは出来ませんがひとつ言えることは、魚を釣り上げ、 その魚を手にした時の興奮と喜びは数ある漁具の中でも1番です。たも網で採れないような深い川や釣りでしか採集できない ような大きな魚がターゲットであるときに使います。竿や針、エサの種類はターゲットの魚により大きく 異なります。小さめの竿にアカムシで色々な種類の魚が釣れます。アカムシがベストですが夏場でアカムシは売って いない時期であれば、サシやミミズを切ったものでも代用できます。このように種類を問わず釣ることを一般に『五目釣り』 といいます。


水槽

採った魚を一度入れておくための物です。バケツなどでも代用出来ます。折りたたみ式の携帯バケツも売っていますので、自転車でフィールドに出かけるときなどに便利です。

常に車に積んでおくと結構重宝します。


クーラーBOX

夏場に川魚を採集して持ち帰りたい時などに活躍します。写真は100円均一のものです。丁度サイズも小さめなので便利ですよ。しかし100均のは保冷力が比較的劣ります。 また、魚持ち帰る時に使う他、夏場の遠征時にジュースを入れられる。ということも忘れてはならない利点の一つです。魚を持ち帰る際は水を3分の1から半分程度入れて日の当たらない所に置いてください。水は少なすぎると水温が早く変化し、多すぎると魚が酸欠で死ぬ可能性が高くなります。




ここで紹介した事は、魚採りをするにあたっての少しのヒントにしか過ぎません。これからは皆さんがフィールドに出て、 ご自分なりの漁法を研究していただきたいです。ここで紹介しているよりも良い漁具、方法が見つかると思います。


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