カワバタモロコ
カワバタモロコ
Hemigrammocypris rasborella



コイ科 ダニオ亜科 カワバタモロコ属

愛知県、岐阜県で確認しました。
河川下流域の淀みや水田わきの水路にまとまって生息しますが、近年用水路のU字コンクリート化や暗渠(あんきょ)化等で個体数はやや減少傾向にあるようです。水質悪化には非常に強い種ですが外来種による食害や抽水植物の消滅には弱いです。
そのため、人の手が加わりにくい山間の池などに高密度で生息しているという場所も稀にあります。
繁殖期は主に夏で台風など低気圧が接近した時や、周りの環境が急に変化した時などに集団で産卵が行なわれます。卵は水草や抽水植物の根元に産み付けられます。飼育下でも水換え直後や台風接近時などに求愛行動が頻繁に見られます。
飼育は極めて容易で、他の魚が死に絶えるような最悪な水槽でも本種だけは生き残るほどです。 飼育下での求愛行動時はオスが魚種を問わず自分より大きい相手を選んで求愛しているので、他の魚にとっては迷惑かもしれません(笑)

採集可能道具 たも網、仕掛け籠(蛹粉)


2005年5月 愛知県


2006年10月 岐阜県


初夏、用水路を遡上しようとしていた
(愛知県)



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