川文化、川魚文化<番外編>

〜地方名、伝説の巻〜



●地方名
ここで取り扱う地方名については愛知県内で使われていたと思われるものです。
主に、直接聞いたものや文献で見たものをこれから載せています。
魚拓は管理人保有の物を使用しています。
なお、魚拓に記されていた採集場所は伏せさせていただきました。



<カマツカ>


スナグジ、スナグヂ、スナムグリ→尾張ほか
ドウコウ、ドウコン、スナモグリ、スナクグリ、スナモ、キス→愛知県豊田市周辺
ジンゴ、スナモグリ、スナモ、スナハミ→岡崎平野周辺
スナハミなど→豊川市周辺?
ドウゼン→木曽三川下流域周辺



<ニゴイ>


川鯉(カワゴイ)→愛知県内各地



<ウグイ>


イグイ→木曽川下流域周辺?



<オイカワ>

ハエ、ハヨ、シラハエ、シラハヨ、(アカジジ、オイカ)→愛知県内周辺(カッコ内は未確認)



<カワムツ>

ムツ、アカムツ、(ハヨ、アカモト、アカブト、アカムド、ヤマブト)→愛知県内周辺



<タモロコ>

モロコ→日本各地?



<スゴモロコ>

イヤシンボ、ムギツキ→愛知県内?



<モツゴ>

イシモロコ、イシ、タゴイ、クチボソモロコほか→愛知県内など



●川魚にまつわる伝説

聞いたことのある伝説を紹介します。新たに聞くことがあったら更新しますが、伝説なんていうものはそんな聞くものでは無いのでおそらくこれっきりか随分先になると思います。

<生き返った魚の話>

昔、川でを釣った男がその場で串に刺して焼いていたところ、法師が通りかかった。法師は焼かれている魚をかわいそうに思い、その生焼けの魚を男から買った。男は法師が食べるためにかったのだと思ったが、法師はその魚を食べずに川へ投げ入れてしまった。男はなにをするのかと怒ったが、なんと死んでいるはずの魚が川へ投げ入れられた途端生きて泳ぎだしたのである。しかも串が刺さった痕がきちんと残っているという。その後、日本中で串が刺さった痕のあるあの魚がたくさん見られるようになった。

という伝説だそうです。

まず、この串のささった魚とはいったいどの魚かといいますと、アブラハヤです。アブラハヤは上から見ると確かに串に刺さったような黒い線が見えます。
この伝説は、アブラハヤがどのように生まれたかという伝説でした。



参考文献
図書館で見たものが主です。

愛知の動物 愛知県郷土資料刊行会

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